歌舞伎町の風俗店の開業について、物件の契約、費用、準備、法令対策などいろいろ。違法から脱法まで。
法令順守の難しさ
風俗は法令で規制されていることばかり。レンタルルームと提携してはいけないといった警察の指導も客には全く関係ない話だった。脱法営業で新規に風俗店をオープンしたが、法令厳守するあまりに客が混乱していた。ついにはラブホテルからのクレームもきた。
風俗店のトラブル
法令に基づいて届出した風俗店とはいっても旧来からの因習がある。暴力団への挨拶もそうだしミカジメもある。本番強要の客への対応も無理はできない。暴力行為が伴えば警察に突き出すが、「やらせて」程度の本番強要はどうするのか迷うところだった。
歌舞伎町で「脱法ヘルス」を開業した流れ
デリヘルの営業を変形した店の名称は様々だった。客に対しては「脱法ヘルス」と使われた。インパクトが強くて食いつきがいい。「脱法だからやめます」という客もいない。歌舞伎町の風俗客はさほど合法だとか違法だとか気にしてないのだった。
無店舗型性風俗の届出書
新宿署の生活安全課の申請窓口で無店舗型性風俗の届出書は受理された。届出制は審査がない書類提出だけとはいうが不安はある。1週間後にあっさりと届出書を受け取ることができた。書面の右下に届出番号の印と東京都公安委員会の印が朱色で押されている。
風俗店の開業資金はいくら必要か?
オーナーは風俗店の開業までに2000万を手出ししている。物件の契約に2件合わせて約800万。内装工事で約570万。細々した備品は約100万。前払いとなる広告費が約180万。その他には現店舗の空家賃や摘発の慰労金なども含めれば2000万を超える。
歌舞伎町で風俗店を開業するには?
歌舞伎町では代金さえ払えば借りられる店舗物件がある。細かい審査なしで個人でも賃貸契約できる。坪単価は15000円から路面店では50000円になる。割高ではあるが開業するのが風俗店であっても借りられるので納得できる金額ではあった。
脱法営業の風俗店とは?
まず歌舞伎町に事務所を開設して、警察に無店舗営業のデリバリーヘルスの届出をする。割引チケットで集客する。脱法営業とされるのは客を対面で受付する部分。店舗と同じじゃないかという指摘もありそうだが、警察OBの行政書士のお墨付きのシステムだという。
新風俗のシステム
新しい営業形態の風俗店は、まずデリバリーヘルスの届出をして歌舞伎町で無店舗として営業をする。女性の派遣エリアは店から歩いて1分か2分まで。派遣する場所はレンタルルームという風営法でも定められている簡易休憩所を利用するというシステムだ。
歌舞伎町で店舗型風俗店を開業した
チケットセンターへ電話してオープンを伝えた。いよいよ店舗型の風俗店の開業となった。割引チケットを手にした最初の客が入店してきたのは10分も経ってない。客に見せるプロフィールは7名分ある。風俗店の定番として3名のダミー出勤が足されているからだった。
風俗未経験の面接で
面接したのは風俗未経験の女の子。土日の早番OK。風俗雑誌の広告の掲載もOK。派手な顔立ちともいうのか。形よく整えられた細い眉と高めの鼻筋に、目が肉食の光を発していて、尖ったあごの大きめの口の笑みがそう感じさせるのかもしれない。
風俗店を開業する準備
歌舞伎町では、風俗の店舗は私的な賃貸契約書で転貸しされた。ビルオーナーには無断で転貸してる状況となるが、責任逃れもできるので不都合はない。集客は割引チケットと看板が主。インターネットに関しては、まったく準備してなかった。風俗情報誌への広告も後回しだった。
風俗店の摘発の流れ
警察による違法風俗店の摘発はいきなり実行されるのでない。まず歌舞伎町で違法風俗店を営業すると、しばらくしてから新宿署の生活安全課の立ち入りがある。このしばらくが6ヶ月後なのか、1年後なのか、それとも2年後なのかは警察の都合になるのではっきりとはわからない。