警察の取調べの流れ

刑事のテクニック、供述調書の作成方法など。

風俗店の摘発

歌舞伎町は危険か?

歌舞伎町は十分に安全だとビシッと言ってやりたい。歌舞伎町は危ないなんて言ってる人は来ないのだから、無理して来させなくてもいいじゃないか。これ以上、治安回復だの浄化作戦だ騒いでも歌舞伎町のイメージが輪にかけて悪くなるだけだ。
風俗店の摘発

刑事は捜査情報を洩らすのか?

警察が捜査情報を洩らしたと新聞の記事になったりする。係長に訊いてみると「カネを積まれたら洩らすよ」と笑いながら言う。もちろん冗談なのだろうけど、半分は本気のようである。退職金も年々と削られているし、いつ懲戒免職になるかわからんよとも話している。
風俗店の摘発

女性の管理についての供述

歌舞伎町の違法風俗店で問題になっていることのひとつに女性の管理があるという。軟禁したり薬物を使用したりするのは悪質な管理。借金をさせて働かせることは行き過ぎた管理となる。とは言われても女性の管理など簡単にできるものではないという思いがあった。
風俗店の摘発

供述調書には動機が必要

今回の摘発で、風俗の女性が被害者とならないのなら、この供述調書には動機が必要だった。女性が風俗で働く動機はお金のためであって、店側もお金のためと管理をしていた。お互いにお金のためと割り切っていました。そう書くのが一般的な正解なのはわかっている。
風俗店の摘発

風俗で働く女性は弱者であって被害者なのか?

違法風俗店の罰則は22日勾留と罰金30万が相場。本番なしのヘルスサービスでの指定地域外の営業での逮捕であれば。この罰則が軽いのか重いのでいえば、軽いのではないのか。刑事もそういうからそうなのだろう。被害者らしい被害者がいないからと思われる。
風俗店の摘発

警察の捜査方法

取調べでは、ファイルを開いて目を通して確認するのが多くなってきた。『調書合わせ』という言葉を、このときか後になってかの雑談で聞いた。事件の調べが進み、複数人の供述調書が増えてくると、調書合わせに注意しなければいけない。複数人の供述調書の整合性を保ち、信憑度を損なわないように確認を重ねるのだった。
風俗店の摘発

警察の内偵捜査

警察の内偵捜査にはまったく気がつかなかった。写真は多量に撮影されている。どこにカメラがあったのかもわからなかった。店舗への出入りだけでなく、路上でのやりとりから飲食店で酒を飲んでる姿まで。会話も聞かれている。すべてが捜査資料としてファイルされていた。
風俗店の摘発

警察は人的な繋がりを取り調べる

新宿警察署での取調べ6日目は人的な繋がりについて。事件のきっかけとなる人物とのいきさつ、日時や会話やの内容、大家との関係、暴力団との関係の有無。重視されるのは電話の発信。どういうわけか着信はノータッチ。裏付けが取れないと刑事とも困ってしまう。
風俗店の摘発

経費についての供述

経費についての供述は本当の数字を挙げた。売上は半分ほどに嘘の供述をしているから収支はトントンか若干の赤字。支払いを済ますと生活費しか手元に残らなかった、風俗店などぜんぜん儲かりません、という供述である。
風俗店の摘発

供述調書の作成の流れ

取調室で自発的に独白をはじめた被疑者に突如として刑事が証拠を突きつける。被疑者はたちどころに「間違いありません」と神妙に認めていくという流れの供述調書となっている。なによりも信憑性を高めていくことを重視しているのだ。
風俗店の摘発

取り調べでなにを聞かれるのか?

警察の取り調べでは、いきなり事件の供述調書は書かない。聞き取りをしてメモするところからはじまる。聞き取りは細かい。事件には関係ないようなことまで根掘り葉掘りだ。黙秘もできるのだが裁判官の心証はわるくなる。罰金刑だったら応じたほうがいいかも。
風俗店の摘発

警察の取り調べの体験談

役にたたないかもしれないが、警察の取調べの経験者の体験談としては、刑事からの暴力や暴言は限定されている。暴力とはいっても机の下で脛を蹴ってきたり、机を蹴り上げたりする程度。暴言も「言葉がすぎました」で済む程度。陰湿でもある
風俗店の摘発

刑事の取り調べ

取り調べのときには刑事は挑発してくる。本当のことを話しているのか確かめるためにわざと怒らせるのだ。どうでもいい質問を繰り返したり言ってることがわからないふりをして苛立たせる。もし被疑者が大声を出したものなら入れ代わり立ち代わり罵声攻撃もある。
風俗店の摘発

警察の取り調べの初日

新宿警察署での取り調べの初日。まずは撮影室へ。鑑識係が手際よく写真を撮影していく。次は指紋採取。人差し指から親指から手の平と手刀まで。取調室では身上調書が作成される。黙秘権の説明される。書き上げられた調書に署名をして終了となる。
風俗店の摘発

留置場に入るときの身体検査

取調室から階段を上がると留置場への大きな鉄扉がある。「解錠準備異常なし!解錠!」と号令がかかると、ガチャンと内側からロックが外された。入口の脇にある『身体検査室』に入ると腰縄は解かれて手錠は外された。
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家宅捜査で証拠品として日記を押収された

家宅捜査は、近隣に配慮するかのように大声で話すことはなく、物音を出すこともなく、いたって静かに行なわれた。真っ先にデジカメで室内の写真を細かく撮っている。机の引き出しの中を確かめていている。室内を荒らすようなことも物品を壊すこともなく、動かした物品は元の位置に戻している。