風俗で働く決心をつけさせるためにラブホテルに連れ込んで


歌舞伎町のラブホテルで風俗するのをいいきかせる

歌舞伎町は騒がしくなりはじめる時間。
花道通りを歩いてコマ劇の裏で立ち止まると、歌舞伎町2丁目のラブホテルの看板がいくつか見えた

「りえ」
「はい」
「AVするにも、風俗するにも、踏ん切りがつかないんだろ?」
「うん・・・」
「カレシに悪いというのもあるだろ?」
「うん・・・」
「いい、カレシが一生懸命仕事していて、りえの面倒を見てくれたり、貯金をしてくれる、というのならカレシの言う事を聞いた方がいい」
「・・・」
「カレシが学校行かせてくれる、というわけじゃないでしょ?」
「・・・」
「今までどおり彼氏は大事にして、自分のことは自分で考えてやるつもりはあるでしょ?」
「ウ・・・ン・・・」
「じゃあ、踏ん切りつくね。あっち行こう」
「エッ・・・」
「こっち来て」
「・・・」

うーん。
このコは優柔が入っている。
この場合、奥の手の打込みをしないとだめだ。
ビシッ、と大声で言って効かせることである。
イメージ的に言えば、大声をあげながらちゃぶ台をひっくり返す行為である。
その一言が難しい。
カレシだったら「オレら付き合ってんだろ!」とか。
借金してる女のコだったら「いいかげんにしろ!」とか。
このグズグズしてる彼女の場合はなんだろう?
「仕事なんだよ!」と打込むのが良いだろうか。
ただの強要だといわれればそうなのだけど。
ともかく、ラブホテルが並ぶ通りを進みかけたが、薄暗いラブホもある。
すぐ角になる「ホテルリスト」に入ろうとすると、彼女は立ち止まってグズグズとしている。
「話だけしてすぐに出るから」と腕を取ると、すんなりと従った。

ただの風俗で働かせるための強要だった

エレベーターで上がり部屋に入っても、彼女は一言も話すことがない。
うつむいたままの彼女をベットに座らせた。

「りえ、オレとエッチできるか?」
「エッ、それは・・・」
「脱いで」
「エッ、わたし・・・」
「だったら、なにもできねぇじゃねーか!」
「わたし・・・、もう、今のままでいい・・・」
「なにもできねぇじゃなぇか!」
「今のままでいい・・・」
「だから、ふざけんな!」
「・・・もう、・・・お金いらない」
「仕事するっていうから話してんだろうが!」
「もう、お金いら・・・」
「だから、手間かけさせるな!」

大声を浴びせて、ベットを蹴飛ばしながら話す。
打込むときは、よく訳わからないことをズバッズバッっという。
言葉に意味が有ってはいけない。
理不尽であっても、彼女が自身に言い訳ができる様にしてあげる。
この場合は「田中さんに言われたから」となる。
彼女の小さな肩をつかみ、ベットに押し倒すと、さほど抵抗はない。
だけど服を脱がしはじめたらイヤイヤしてきて、けっこう力強い。
見切り発進だったか。
打込み失敗か。
一瞬そう思った。
その小さな肩を押さえつけながら、さらに言葉をぶつける。

「あまり怒らせるな!」
「・・・もう、お金いい」
「理屈じゃないんだよ!」
「もう、お金いらない!」
「うるせぇっ」
「なんで、仕事しないといけないの?」
「・・・東京なんだよ!」
「エッ」
「だから、東京なんだよ!」
「・・・」

彼女は一転してビックリした顔をしてエッというように自分を見てきたが、自分も訳のわからなさにビックリしてエッというような顔をしたかもしれない。
しかし彼女は「東京なんだよ!」という言葉で無言になったあと、意を決したように自分で服を脱ぎ始めた。
うついたままゆっくり服を脱いで、細い身体の白の下着姿になるのを、自分は黙って見ていた。

服を脱いだ彼女に飛びついてから

下着姿になった彼女は、ベットメイクしたままの薄い布団の上に静かに仰向けになった。
閉じた脚をまっすぐに伸ばして、お腹の上で手を組んだ。
やはり無言のまま目を閉じて、静かに胸で呼吸をしている。
緊張をしてるのがわかった。
さっき抵抗したのは、ただ単に自分の豹変というか強要に驚いたのかも。
「東京なんだよ!」と怒声を上げたのは、全くのひらめきだった。
彼女の栃木県出身というのと、割り切りの悪さから「東京なんだよ!」と連想させたのか。
ただそのときはなにも考えずに、すぐに自分も服を脱いで、ベッドの上に静かに仰向けとなっている彼女に飛びつくようにして抱きついた。
黒髪の匂いを嗅ぎながら、せかせかとブラジャーを外した。
Cカップのスラリとした白い裸が剥き出された。
キスをして舌を差し入れて絡めて、乳首に吸い付いて、汗が滲んでいた脇の下を舐めた。
反応が固い。
やはり思ったとおり、セックスはそれほどこなしてないようだ。
経験が少ないから躊躇していただけなのか。
まあいい。
パンティーを脱がして、じっくりと鑑賞するかのように大きく脚を広げると、一瞬だけビクッとしている。
肉襞に隠れるようにして、小さく張り付いていたトイレットペーパーのカスが小さく張り付いている。
舌先で舐めとった。
わざとトイレットペーパーのカスがついていたことを言うと、彼女は恥ずかしそうな声を洩らして脚を閉じようとしている。
ションベン臭いアソコに舌を這わせて、皮をかぶっている小さなクリトリスを剥き出しにして舐め上げた。
彼女は堪えるように顔をしかめながら、微かに声を洩らして、身体を捩じらせていた。
そして両腕を組伏せるように押さえて、彼女の股間に腰を進めた。
2回連続射精があった。
2人して天井を眺めていると、お互いの呼吸が落ち着いてきた。
まだやることがある。
一緒にシャワーを浴びて、身体を洗わせた。
教えるとおりに、素直にボディーソープを手に取って洗っていく彼女だった。

「さっきはゴメンね」
「ウン」
「踏ん切りをつけるっていうのは、こういうことなんだよ」
「ウン・・・」

自分でも訳がわからない。
シャワーを出てからは、ソープ嬢並に身体をタオルで拭かせて、ベットに移ってからまたセックスをした。
肩を抱いて正上位で挿入して、グイグイと突き上げていくと、しなやかなで細い身体は、腕からすり抜けてしまいそうなほどだった。
下半身にチカラを入れて、彼女の締まり具合を確かめながら、ゆっくりとピストンをしながら聞いた。

「りえ・・・」
「ンン・・・」
「りえ・・・」
「ン・・・、なに・・・?」
「お店できるな?」
「ウン・・・、できる・・・」

さらに1回の射精があった。
まだまだやることがある。
このくらい、素直なコだとしっかりと仕込んでおいた方がいい。
「男の人はこうすると喜ぶよ」と、フェラテクを教えた。
「こうすると良いんだよ」と、アナル舐め、全身舐めを30分間させる。
それから部屋の済みにある小さな自販機をローション買って、「痛くしないから」と四つん這いにさせてアナルに指入れをする。
りえは当然のようにしてアナルが未経験だった。
そして「大丈夫だから」とアナルの処女を奪った。

歌舞伎町のデリヘルの面接へ

それから彼女と、ベッドで横になりながら話をした。
風俗をするのは罪悪感がある。
抵抗感もある。
ドキドキもしている。
だけど貯金するためにやると決めた。
でも、カレシに内緒というが気持ち的にキツイ。
というよりも、学校の友達にも先輩にも親にも内緒で、誰にも内緒というのが気持ち的にキツイ。
「オレができることはする」というと、彼女は少し笑顔を見せた。
で、お店はデリヘルにした。
歌舞伎町の店舗営業の風俗店だと、サービスのマニュアルがプロ仕様になる。
風俗初心者の彼女には、まだハードルが高い気がした。
あと客層も、ガツガツした若い男や、ガサツな酔っ払いもくる。
身も心もタフではない女のコは、泣きが入ってしまう。
以前も風俗初心者の女のコに「男性不審になりそう」と泣き付かれ、少しだけ心が痛んだことがある。
しかしデリヘルは、1人暮しの男が寂しさから呼ぶ場合が多い。
そのため、彼女の自然体で仕事ができると思った。
ホテルから社長に電話を入れると、今日から入れるというので、もう少ししてから面接に行くことに。
少しだけ風俗経験がある女のコですと、社長には話した。
風俗未経験だといってしまうと、お店にもお客にも、悪意がないナメられ方をする。
だから少し経験があるといったと伝えると、もうグズグズすることなくうなずいた彼女。
教えた通りにプレイできるかと聞いても、しっかりと頷いた。
心配だからと、もう一度フェラチオをさせると、彼女は教えたとおりに丁寧に舐めはじめた。

デリヘルのスカウトバックは1勤いくら

ホテルリストを出たのは21時過ぎだった。
そのデリヘルの出勤時間は21時から29時で、事務所は歌舞伎町2丁目のマンションの一室。
歩いて5分程度で着いた。
社長はむさくるしいオヤジ、いや、ちょっとだけ温厚な紳士。

「社長、どーも、田中です。りえ、社長ね」
「ハイ」

社長は「どーも、入って」と中に招いてからは、ソファーを促して面接がはじまった。
まずは年齢確認をして、システムの説明を社長がはじめた。
このデリヘルは5年ほど営業をしており、本番行為は厳禁となっている。
固定客をつかんでいるから、変な客はいないと社長はいう。
うなずいて聞いていた彼女は「本番行為はしません、18歳以上です」という内容の誓約書に自署もして入店となる。

「じゃあ、今日からお願いします。経験あるから大丈夫だね」
「ハイ」
「今日、けっこう電話入ってるよ」
「ハイ」
「もう、下に車ついてますから。じゃ、よろしくお願いします。がんばりましょう!」
「ハイ」

すっかりとウダウダがなくなっている彼女。
シャワーの浴び方も教えたし。
本番のかわしかたも、素股も練習したし、プレイ時間の配分も教えたし。
大丈夫そうだな、と思う。

「田中さん、すみませんが、下まで彼女といってもらえますか?」
「はい」

マンションの前に止まっていたクラウンに彼女を乗せる。
運転手は温和そうなオヤジだ。
車であちこち移動するのも気がまぎれて、デリヘルもいいかもしれない。
今後、続けるにしても、わざわざ新宿まで出勤しなくても送り迎えがつくし。
1人暮しなので、深夜の仕事もできるし。

「ドライバーさん、お願いします。・・・りえ、終わったらこの辺りでまっているから」
「ウン」

スカウトバックは、5000円掛ける出勤日数。
これから彼女にはAVもやらせるつもりと社長と話すと「彼女カワイイので」と上乗せしてくれての1勤5000円だ。
月末に受け取りに行くことになっている。

デリヘルの初日に稼いだ金額

歌舞伎町の殴られ屋
コマ劇広場には『殴られ屋』がいて映画『パールハーバー』が公開されていたころ

それから、歌舞伎町のマンガ喫茶で時間をつぶしていた。
彼女は大丈夫だろうか。
初日さえ上手くいけばとウトウトとしていると、思ったより遅くに彼女から電話がきた。
もう29時を過ぎている。

「おわったよ」
「今どこ?」
「西部新宿駅の近く。マックがあるとこ」
「じゃ、オレも近くにいるから、ちょっと待っていて。マックの前で」
「ウン」

マクドナルドの前に立っていた彼女は「3万5千円だった」と表情をほころばせた。
少しうれしそう。
思った通りだ。
今まで普通のバイトをしいたコが、一晩でそれだけ稼いだら、多少の事はいいかなと考えてしまう。
メシでも食べようかと思ったが、彼女は疲れている様子だった。
コンビニでジュースとお菓子を買ってから、当然のようにしてラブホテル街に向った。
シャワーを浴びて横になる。

「変な客いなかっただろ」
「ウン、でも・・・」
「どうした?」
「カレシに悪くて・・・」
「りえは悪くないよ、悪いのはオレなんだから」
「・・・」
「やっぱり、東京だからさ、いろいろなことがある」
「・・」
「このお金は、ちゃんと貯金するんだよ」
「ウン」
「寝るか、疲れたな」
「ウン」

彼女はすぐにといっていいくらい、スースーと寝息をたてた。
初めての緊張、いきなりの夜通しだったので、やはり疲れたのだろう。
ここまで持って来れたコは、風俗のスカウトバックだけではもったいない。
彼女の寝顔を見ながら、この先、どう転がすか考えた。

– 2002.2.5 up –